CSRとCSV(Creating Shared Value)

CSV(Creating Shared Value)とは形式的なCSRを脱皮し、 真の意味で社会に貢献しようという考え方。

マイケル・ポーター氏は、論文の中でCSVが進むと、 「営利と非営利の境界が曖昧になる」としている。
企業の社会化、非営利組織の営利化。
公益資本主義という考え方もありますし、 将来、株式会社の大株主がNPOというのも増えてくるかもしれません。

マイケル・ポーター氏は、 「CSRは、善行にすぎず、外圧による任意のアクション」とも言っています。
CSVの価値は「競争に不可欠で、コストと比較した経済的便益と社会的便益」 にあるとしている。CSVは、経営手法の一つであるとしています。

一方、ゼロベースで考えると、そもそも、何故「社会的価値」と 「経済的価値」が「互換性」を失ったのかを再考しなければならない。
CSRやCSVはすばらしい考えだが、日本は歴史のどこから、 社会に貢献しない“経済”を創ってしまったのか、を。

ミルトン・フリードマン(反CSR論で有名)が言うように、 企業は、自己完結組織で、 地域・国・世間とまったく接点をもたいない存在なのか? 否。社会に存在する以上、社会的ニーズを無視し続けるのは得策ではない。 こちらは数十年前の考え方なので、現在に合わないという面もあります。

社会と自社の利益「共通価値」は存在する。それを創ろう。
それがおおまかなCSVの主張です。

「企業の利益と、公共の利益はトレードオフである」。
このザ・資本主義的思考は間違っていない。が、正しくない。 共有価値の創造に取り組むことで、 企業・公共の利益は同時に作れるというのが、ポーター氏のCSVの考え方です。

「戦略的CSR」というのは、ポーター氏が以前から使っていた単語だが、 本人のインタビューで、「戦略的CSR≒CSV」だとも言っています。
それは「現在のCSRを超えるCSRを現実のものにすべし」ということです。 CSR経営なんて、いざ実行するに、簡単なことではないです。

結局、“気付き、考え、行動する”を繰り返し社会と対話し続けるしかないと考えています。

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